Materializing Exhibition ll 2014, CHINRETUKAN Gallery / TOKYO UNIVERSITY OF THE ARTS, Tokyo

Project “Time Poiesis” and “3rd Nature – Post-nuclear Landscape #01 Moss Matrix Printer”
installed @ Materializing Exhibition ll 2014
第一回展の開催を経て、「マテリアライジング展」は、デジタルファブリケーション技術を主眼とした展覧会として一般に認知された。また同時に 第一回展から第二回展の1年の間に3Dプリンタを使った美術的表現やデザインの現場への適応例が増えてきていた。そのように1年という短い間であったものの、社会・文化に多少なりとも「マテリアライジング展 I」が及ぼした影響が見られた。
このような状況の中、第一回展とはまた違った角度で、テクノロジーとアートについてのより批評性・現在性の高い展覧会を目指して第二回展は企画された。
「マテリアライジング展」が文化プラットフォームとして成立するためには、テクノロジーの発展に依拠したシリーズ展ではなく、毎回違う角度・手法によってよりアクチュアルな文化的リテラシーを高めて行く必要性が求められた。そこで、より新たな批評性の形成を意図して、普段デジタルテクノロジーとは直接的な関係性を持っていない作家に、デジタル・テクノロジーを使い「マテリアライジング展」が掲げる「情報と物質とそのあいだ」について独自の解釈でアプローチしてもらうことをお願いした。
第一回展がコンピューテーションやデジタルファブリケーションといったデジタルメディアに特化した作家を中心に企画されていたのに対し、マテリアライジング展 II の特色としては「それ以外」、普段デジタルテクノロジーとは直接的な関係性を持っていない作家が半分を占めている。
あらゆる解釈の幅を、多様に、ある意味雑多に、並置することは第一回展からの基本理念でもある。その”雑多さ”が、よりダイナミックな議論を生み、新たな文化形成を刺激すること。マテリアライジング展はそこに意味・目的をもつ。
[出展者]
- 思い出横丁情報科学芸術アカデミー [OAMAS] 谷口暁彦研究室、渡邉朋也研究室
- 慶應義塾大学 池田靖史研究室
- ご近所ものづくり同盟(菅野創 yang02 ヌケメ)
- 櫻井稔、加藤大直/Genkei、杉本雅明、東京藝術大学デザイン科企画理論研究室(藤崎圭一郎、佐々木崇人)
- 情報科学芸術大学院大学 [IAMAS] 車輪の再発明プロジェクト
- 東京2050+team 羽藤英二、森本順子、芝原貴史、福田崚
- 東洋大学 藤村龍至研究室
- 時里 充・後藤寛敬・山口崇洋・久保田晃弘/多摩美術大学 メディア芸術コース
- 野老朝雄/TOKOLO.COM
- 中山英之 岩瀬諒子/東京藝術大学 中山英之研究室
- 西澤徹夫/西澤徹夫建築事務所
- 宮城大学 土岐謙次研究室+東北芸術工科大学 酒井聡研究室
- レーザーカッター茶屋再現実行委員/小沢剛研究室
- elasticresearch(隈太一 武井祥平)
- metaPhorest(早稲田大学生命美学プラットフォーム)
場所:東京芸術大学美術館 陳列館1F 2F - 東京都台東区上野公園12-8東京藝術大学美術学部構内
期間:2014/07/19 – 08/08
開場:10:00 – 17:00
休館日:07/22Tue. 07/28Mon. 08/04Mon.
お問い合わせ:letter@materializing.org