KENPOKU Art Hack Day 2015
KENPOKU Art Hack Day 2015
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多様化する芸術表現の可能性を、より広げていくにはどうすれば良いだろうか?
ファインアート、メディアアート、コミュニティアートといった従来の分類は無効化し、デジタルファブリケーション、バイオテクノロジーといった先端テクノロジーと結びつき伝統を革新する新しい表現が次々に生まれている。
2016年に茨城県で開催を予定しているKENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭では、ジャンルを超越したアート表現の創造に挑戦。日本で初めて、ハッカソンを通じて生まれたチームを公式アーティストとして芸術祭に招聘する。
会場となる茨城県北部は、視界一面に広がる色鮮やかな海と自然豊かな山が共存。近代鉱工業の発祥地であると同時に、日本近代美術に功績を残した岡倉天心が移り住んだ場所でもある。自然・産業・文化それぞれの側面で独自の世界が築かれている土地だ。
アーティスト、エンジニア、研究者、デザイナー、伝統工芸職人、起業家、地域住民たちとのジャンルを超えたコラボレーションを通して生まれる新たな芸術表現の可能性を、芸術祭を通じて世界に発信していきたい。
Project name
Vide-infra
Theme
朽ちる構造体/生成される構造体
Concept
県北のエリアの多様な微生物の力を借り、ある形態に朽ちることで、その土地固有に生成されていく構造体のデザインをするプロジェクト。
県北で有名な納豆から作られる、生分解能の高い納豆樹脂でできた素材を使用した構造体を作り、地中に埋める。
それは、1ヶ月ほどで地中の微生物により分解され、県北の自然環境と街のスケールに合わせて大きさや形態の異なる構造体となる。
(芸術祭の会期前に地中に埋めておき、会期中に地上で展示することを想定。)
アウトプットは彫刻作品として鑑賞する。
あるいは構造体に機能を持たせ、ファーニチャーやプロダクトとして設計した形を埋め、微生物により分解が進んだ形を、その土地の微生物分布によるデザインとして捉えることもできる。
その構造体は、
(1) 地中に埋めた際の土との接触面積を最大化させる。
(2)ファブリケーション、輸送コストの削減。
という理由により折り紙構造を一案として想定しているが、それにこだわるものではない。
ファブリケーション方法として、3Dプリンティングでシート形状に出力することで、輸送費およびファブリケーションコストを削減することを想定している。